南アルプス 仙丈ケ岳&甲斐駒岳 DAY2&DAY3
DAY2 2019.9.3
案の定結露したMirage1Pで朝4時に起床、
まあ、天井に頭つけない限りは大丈夫そうです。
3時半に起きるはずだったのが相方ともに少し寝過ごしました。
急いで身支度して、5時にはテント場を出発。
北沢峠で2日分の登山届けを出して、仙丈ケ岳への山行開始です。
最初は地味な登りですが、風通しが良く、印象のいい樹林帯でした。
森林限界を越え小仙丈ケに取り付く頃には天気にも恵まれとても綺麗な風景が…
これが見たくて来てるんだと叫びたくなる絶景の連続です。
さすが南アの女王。気品のある山容に惚れ惚れします。
盆栽造形のご先祖とも言うべきハイマツもちらほら。
15時にはテント場に下山できたので、
この日は夜遅くまで大学時代の話や相方の生業の現代美術の話に花を咲かせました。
沢沿いのテント場が空いていると水音が話し声を消してくれるので、
夜更かしできて良いものです。
DAY3 2019.9.4
3日目は時間どおりに起きて、甲斐駒に向かいます。
ただ、昨日と違い、朝日が刺さず重たい空です。
スイッチバックをひたすら登り返し、
6時の時点で山頂まで1時間の所に来ましたが、
昨日仙丈ケ岳の電波キャッチエリアで見た天気予報と、
相方の野生の勘でこれから雷雨が来ると判断。
下山を決断しました。
2人ともピークハントにあまり興味はないので、
大迫力の甲斐駒と雲海を間近に見られて満足しての下山です。
下山途中、カラマツの変形樹を散見。
どれだけ風が強いかが偲ばれ、自然なジンシャリと吹き流しの様は溜息が出ます。
途中からはロックガーデンのような北沢沿いのガレた道を降ります。
写真のように岩の間から、素材として持って帰りたくなるような
小さくても年季の入った五葉(たぶんハイマツ)、
カラマツやコメツガがゴロゴロ生えています。
まるで畑ですが、もちろん採取禁止なので採ってはいけません。
ロックガーデンを過ぎると風景は様変わりして、美しい沢の風景が。
こういう沢でのんびり鱒釣りしてみたいものです。
この後、バスの時間ギリギリでテント撤収してなんとか11時のバスに間に合いました。
下山後、露天温泉から南アを眺めていたら、甲斐駒に雷雨が…
下山は正解だったようです。
今回、夜叉神に車を置きましたが、北沢峠までバスで行き、
アサヨ峰から鳳凰三山を経て夜叉神に戻るルートもあることに気づいたので、
時間があればトライしてみたいものです。