盆栽 時々 山

マンション住まいの盆栽素人が、盆栽教室に通い始めたのを機に記す忘備録です。時々山の記録も

具合の悪い杜松

今年の1月、仕事が忙しすぎてストレス解消のためか、おもわずポチッと入札してしまった杜松です。静岡方面の某有名園からやってきました。

 

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ウチでは一番高額の木ですが、現在絶賛調子を落とし中。

少し長くなるのですが、経緯を記録しておきます。


ウチに来てからは、生き幹とシャリの間の腐朽部以外は、気になることもなく、芽出しも旺盛ですこぶる元気でした。


問題が起きたのは5月のGW最終日。


葉色が悪く枯れかかった褐色の枝に気付いて、あわてて先生に電話。(よく考えたら園はお休みの日なのに、気持ち良くその日に診て頂けました。申し訳なかったな...)


診断は…
水切れではなく、根を見てみないとわからないが、生き幹側の根元の古土&細根がカッチカチでセメントみたいに固まっていて、水を弾きちゃんと吸っていないのがおそらく原因とのこと。


また、「全体に元気がないけど、もし、枯れてもこの鉢はそこそこいい鉢だから下手したら木より価値があるよ」ってことで、少し気が楽になりました。

その日は水をやったあとだったので乾かし気味にして、1週間後の教室で植え替える事に。


次の教室で、無事植え替えた(殆ど先生が)のですが、やはり根元の古土&細根は強敵でなかなか手こずりました。先生に伺った弱った松柏の植え替えの要点を以下にまとめます。


◎植え替える前は根を傷めないよう1日2日水を切って乾燥ぎみに
◎根ほぐしは、手早く、根元から櫛けずるように。
◎根を乾かさないように霧吹き常備
◎走り根、痛んだ根は詰めるが、木が弱っているので切りすぎないように
◎用土は空気を多くし発根を促すため細粒ではなくやや粗め(硬質赤玉小粒7 砂3)
◎松柏類はしっかり固定し硬めに植え付ける
◎表土に細粒の硬質赤玉を敷き、蒸散を抑える。


具合悪いんで、生きるか死ぬかは50/50、枝は1本2本はなくなるの覚悟だそうです。


その後は、
◎葉水多め ◎乾いたら水やり  

のアドバイスを守りつつ、自己判断で、風に当たらない棚下の明るめの日陰で2週間ほど管理したあと、半日向の棚上に出したのが、5/28。


しかし、6/2頃になって葉がところどころ黄ばんできました...


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棚下で管理したのがまずかったのか...
棚上に出すのが早すぎたのか...
根腐れしてしまったのか...
病気になってしまったのか...

原因はわかりませんが何か根に障害が発生しているのでしょうか。
管理に問題があったことは確かです。病気だとして植え替えたばかりで根をキノンドーやトップジンで消毒してもいいものだろうか?とりあえず次の教室まで、1週間ちょっと。なんとか持ちそうではあるんですが、心配です。


そこで、ふと、以前に買ったばかりの五葉松が枯れ込んで来た際に入手した、松枯れ用のキトサン溶液が頭をよぎりました。


ネットで調べても、あまり情報はないのですが、キトサンは植物の免疫力をあげるらしく、2・3日前にキトサン溶液100倍液の葉水をやったところ、葉色がやや良くなったように感じたので

 

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人柱的にドボンとキトサン溶液100倍液に30分(マニュアル通り)、鉢ごとつけてみました。効果があるかどうかはわかりません。良くなってくれる事を祈ります。